セブチの光:ドギョムとスングァン

Space

ヒポチの、感情を吐露するような、リアリティのあるラップと、(特に冒頭のウォヌ氏とか。K-POP的な感情込め込めラップ、良いですよね)
それと対照的に、詩的な、比喩的なドギョムのパートが、心にずしんと来て、
ヒポチの4人+ドギョムという構成の意味が、歌唱というものの意味が、歌詞がわかってはじめて、きちんと理解できたのです。

ドギョムFancam、表情がよく見えて・・・ハァ。

ヒポチのラップはとても切実で、アイドルいう仕事を日々こなしている彼らの疲れや苦労が直接的に伝わってくる。
そりゃしんどいよね〜。しんどくても笑ってなきゃいけないのが、本当にめちゃくちゃしんどいよね、とアイドルを見ていつも思う。

対してドギョムパート

宇宙をただよう気分
どこへ行けばいいのかわからなくても
遠くの星が僕を導く
I Can Feel It, I Can Feel It
僕が光になれるのを感じる

アイドルがステージに立つとき、無重力という感じがするなあともいつも思っていました。バンジージャンプを飛んでいるような感覚?

これは、ステージや舞台に立ったことがある人だとより共感を得られる気がするけど、一歩ステージに踏み込んだとき、そこには自分一人しかいなくて、掴むものも、踏むものも、目を合わせるものも無いのです。それは、その「場」がステージ/舞台だからで、正確にはそこには自分がいるのではなく、「自分が表現するもの」だけがあるからなのだと思います。わたしはその自分の実在の無さ、頼れるものの無さ、緊張感に、逆にカタルシスを感じるたちだったのですが(裸になって、しがらみが消えて解き放たれた感じがする)
アイドルのようにあまりに頻繁に、そしてステージを降りてからもそれが続くような日々だと、自分を見失ったり、コントロールが効かなくなってしまうのは容易に想像ができます。特にセブチはプライベートとの境界がなさ過ぎるのが、コンテンツの面白さにも繋がってるけど、見てて心配にもなる。

このドギョムの歌を聴くと、心配してしまうような状況も、しんどい日々も変わらないんだけど、それでも応援させて頂こう、と思える。ネガティブなことを、見ないようにしたり、無理やりポジティブ変換するんじゃなく、「それでも舞台上から見える唯一の星(=きっとカラットちゃんなのでしょうな)(もしくは歌うことの歓び?)を頼りに、自分が光になれるのを感じる」と歌うドギョムの、切ない明るさというか、優しさが、本当の裸のドギョムを感じられる気がする。頑張れ、と影ながら応援してしまいたくなる。そして課金の日々。

「光になれるのを感じる」って歌詞すごい。ここはBOMZU氏の作詞パートなのかな。「光になる」「光になれる」じゃなくて、「なれるのを感じる」んだよね。何かから啓示されているような。この歌詞であることで、彼は歌うために、舞台に立つために生まれてきた人なんだなあと思うのです。応援させてくれて、ありがとうだよ・・・。

HIGHLIGHT

「メインボーカルが他チームを援護射撃」シリーズとして、やっぱりHIGHLIGHTは外せない。
そもそもが名曲だし、Discographyまとめてて気づいたけど、パフォーマンス主体のMVってセブチはこれが最初なんじゃないかな(たぶん)。謎のクオリティの高さがある。セブチファンの中でも人気が高いイメージです。

「職業」としてアイドルをすることのしんどさ、そして歌う歓びを歌ったSpaceに対して、HIGHLIGHTはやっぱりパフォチだなというか、「舞台に立つ」ことの根源的な、本能的な気持ちよさを、感覚的に伝えてくるような印象です。前述の「カタルシス」に近いようなイメージ。

これはたぶんパフォチの4人の、純真なイメージに依るところもあると思う。無垢な感じがありますよねこの4人。
アイドルを夢見たときから今、このときが、閃光のように一瞬できらめいて過ぎていく感じもするし、ステージ、こここそが、世界で一番明るくて、目指し続ける場所という感じもする。走ってますよね。この曲は。走ってる曲好きなんですよね、私。

散らばった欠片が集まるとき
はじめて僕は息をする

13人がひとつになった時に、全てが「始まった」感じ?ステージでこそ呼吸をしている、生きていることを感じる、そんな歌。振り付けもそんな感じですよね。

I’m like a bird

In the air

のパワフルで爽快感のあるウリスングァンのパート。強めにエフェクトがかかってて、遠くからスングァンの声が聞こえるような。本当に、先鋒部隊(パフォチ)をスングァンが後方から援護射撃しているような印象があります。

スングァン、「鼓舞する人」だと思う。人の士気を高める人。頭が良くて、チームを俯瞰からよく見ている人。リーダーシップをとって集団を引っ張るというよりも、声が良く通る開けた場所から、「立ち止まるな!行こう!」と言ってくれる人。そんなイメージ。

ステージに一歩足を踏み入れたとき、夜が明けるような、光が差すような、星がきらめくような、その瞬間を歌ってくれているのかな。歌詞の内容は、もうちょっと私的な、僕と君感が強めだけど、パフォーマンス全体から、そんなようなことを感じるのです。

このディノさんは紛うことなきヒョン。表情が天才です

Baby U
시간을 되새겨본다

のところのホシくんが好きすぎます。本当に良い声・・・。ホシくんの声が持つ力については別途、長く語りたいところ。

13人ver.だと「星が見えてる」のがバーノンちゃんなのがまた良い
振り付けに関してはダンサーのARATAさんが解説してくださってて、とても参考になります

結論、Spaceはドギョムじゃなきゃ歌えないし、HIGHLIGHTはスングァンじゃなきゃ歌えなかったろうなと、人選天才かよと、思った次第でした。現場からは以上です。

顔が強い。

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